文字サイズ

やさしいブラウザ・クラウド版はこちらからご利用下さい
案内を閉じる お使いのブラウザ(IE)はサポートされておりません。Edge、Chromeからの閲覧を推奨しています。

院長挨拶

院長挨拶

 令和6年元日に発生した能登半島地震による大規模災害は、コロナ禍が長く続いてきた中の地域医療の様々な変容に、災害対策を加えた新たな医療提供体制の確保に向けた課題を浮き彫りにし、地域における医療機能の分化・強化、 連携等を行う重要性などが改めて認識されました。
また、超少子高齢社会の中、第8次医療計画に掲げられた5疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞等の心血管疾患、糖尿病及び精神疾患)、6事業(救急医療、災害時における医療、新興感染症発生・まん延時における医療、へき地の医療、周産期医療及び小児救急医療含む小児医療)への取り組みが求められています。
当院では、令和5年5月に稼働した南館(ER棟)において、感染症対応と救急医療の強化や、通常医療との両立はもとより、今後発生が予想されている南海トラフ巨大地震をはじめ頻発する自然災害に対する災害医療の提供体制を強化しました。加えて、5Gを導入した遠隔医療による地域医療支援機能や、専門性の高い医療従事者を育てていく人材育成機能を整備するとともに、内視鏡センターも拡充いたしました。
さらに令和6年度からは、本館棟の改修による「救命救急、集中治療」及び「外来化学療法室」の更なる充実・高度化を図り、ICTやAI技術等の活用、ハイブリッド5Gを活用した医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進いたします。また、県民の皆様へ提供する医療の質やサービスの向上と、業務の効率化・省力化を図り、スムーズな地域医療連携に取り組むとともに、医師の時間外労働上限規制への対応では、チーム医療やタスクシフト・タスクシェアにより働きやすい職場環境づくりに努め、働き方改革を推進して参ります。こうして整備された施設・高度医療機器の有効活用と、多職種が連携した多様かつ柔軟なマンパワーによる質の高い安全・安心な医療提供を通じて、当院の基本理念であります「県民に親しまれ、信頼される病院」として、県民の皆様の命を守る役割を果たすことが出来ますよう、職員一同全力で取り組んで参ります。

令和6年6月 病院長 葉久 貴司

過去の掲載内容