当科では9名の常勤医が診療に当たっています。
外来では、毎日、外来担当医師が統合失調症、気分障害、不安障害をはじめ、認知症、てんかん器質性精神障害など、精神疾患全般を対象に診療を行っています。また、緩和ケア活動も行っております。
外来で医師が診察した結果、入院による治療が必要と判断した場合に入院を決定します。
外来診察の際には、できるだけ、患者さまの症状を詳しくご存知の方(家族など)と一緒においでください。当院の精神科病棟は閉鎖病棟のみの有床総合病院精神科です。
入院中は主治医以外にも、看護師、心理士、作業療法士、精神科ソーシャルワーカーなど多くのスタッフがチームを組み診療にあたっております。
精神的な病気や障害を持つ方々の人権を尊重して治療を行い、退院後は、より良い生活ができるように援助を行うため、毎週、全体でのカンファレンスを行い、治療方針を多職種で検討し、それ以外にも主治医を中心とした病棟カンファレンスでは治療の進み具合を確認しています。
当科では精神疾患のある患者さまが身体合併症を伴った場合に受診していただくための体制を整えております。
現在、精神科病院に入院中で、身体合併症を治療する方や、精神科以外の病院に入院中・通院中でも、身体疾患に対する治療が困難になる程の激しい精神症状がみられている方は、当科での入院加療をおすすめします。身体疾患の程度が重く、生命に危険を生じるような方の治療につきましては緊急性に応じて、救急救命セ ンターで対応させていただきます。
また、身体疾患や身体治療に伴って生じる精神疾患にも適切に対応しており、緩和ケア活動も行っております。
統合失調症、気分障害、不安障害をはじめ、認知症、てんかん器質性精神障害など、精神疾患全般
治療法の大きな3つの柱として薬物療法と精神療法、リハビリテーションがあります。
近年、統合失調症やうつ病、不安障害に対して副作用が少ないお薬が使用できるようになり、薬物療法がより安全に行えるようになりました。
症状や患者さまの状態にあわせて、適切な薬剤を、十分にご理解いただいた上で服薬していただきます。
当科に入院となる疾患は多様であり、患者さまや御家族のそれぞれの心配事、悩みが病気の経過に大きな影響を与えます。
十分お話を聴き、患者さまそれぞれの立場に立って考え、現在の問題に患者さまが、よりうまく対処できるように手助けすることを目標としています。
また、アルコールに関する問題を持った患者さまには、同じ悩みを持った方々でアルコールを遠ざける場をもうけています。
作業療法、生活療法、レクリエーションなどを積極的に行い、病気の知識や治療法、対応の仕方などの理解を深めていただいて、早期に社会復帰に向かうよう援助をしています。