薬のプロフェッショナルとして、患者様に安全で有効な薬物療法を提供することを目指します。
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薬剤師34名、SPD7名
薬剤師といえば調剤をするイメージを思い浮かべられる方が多いと思います。錠剤などを数えるのを計数調剤、粉薬・水薬などを秤量し調合するのを計量調剤と呼んだりします。昔からの薬剤師の仕事であり、今でも私たちの仕事の基本ですが、その内容はずいぶん変わってきました。
ここでは主な業務をご紹介します。
調剤にあたっては、患者さまの薬歴や臨床検査値などを調べるなど、医師の処方内容が適切であることの確認が必要です。また、服用時間別一包化(服薬コンプライアンスが心配な場合)や、簡易懸濁法(内服処方を簡便に経管服用できる方法)など調剤上の工夫も必要です。これらにより薬物療法の安全性向上に努めます。
治療に必要ですが市販製品がない特殊なものだけを、院内で製剤するようにしています。
注射薬を取り揃えるのも薬剤師の仕事のひとつです。
注射薬には、何と混合してはいけないかといった一般的なチェック項目もありますが、抗がん剤などは患者さん一人ひとりの体表面積や臨床検査値に見合った量が、適切な日数と間隔で処方されているかを調べる必要があります。
食事ができない患者さまのための高カロリー輸液は長期間注射針を挿したままでも安全なように無菌的に調製します。また、抗がん剤注射についても病棟での暴露を防ぐため薬剤師が安全キャビネットを使って調製します。
血液中の薬の濃度が十分に高くないと効果が現れず、逆に高すぎると副作用が現れやすい薬があります。
このような薬の投与設計や、血中濃度測定値(TDM)に合わせ投与計画の見直しを医師に提案する仕事も行っています。
入院患者さんに調剤した薬のアフターフォローもできるだけ薬剤師が行うことが求められています。
医師の指示したとおり服薬できているか、何か副作用の前兆が出ていないか、
薬に関して何か不安をお持ちかどうかなど、患者さんとの対話の中でつかみ、
薬に関する情報提供やアドバイスをします。
また、このような情報を医師や看護師に伝えたり、場合によっては医師に処方変更を提案することもあります。
一部の病棟については、病棟薬剤師の常駐を開始しています。
平成24年10月より注射の抗がん剤治療を受ける患者さんを対象に、薬剤師外来業務として、薬剤師が医師の診察前に患者さんと面談し、副作用の問診と支持療法の処方依頼等を行っています。また、平成27年5月から、薬剤師による「がん患者指導管理科3」の算定を開始しました。
医薬品は毎日新しい情報が生まれています。これらの医薬品情報を収集・整理して医師その他の病院スタッフにすみやかに提供するよう努めています。また、薬剤師間で情報を共有するため、定期的にDIカンファレンスを行います。
薬剤師として働きたいと考えている方は、見学ができます(平日のみです。下記連絡先も平日のみ)。
随時受け付けていますので、事前にご連絡下さい。
徳島県立中央病院TEL:088-631-7151(代)薬剤局 薬剤科