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輸血検査

血液は、赤血球、白血球、血小板と呼ばれる細胞成分と、各種蛋白や凝固因子などを含む血漿成分から成り立っています。酸素を運ぶ赤血球や、出血を止める血小板・凝固因子が不足した場合に必要な血液成分を補充するのが輸血療法です。
安全な輸血療法を行うために、輸血前に行うのが輸血検査です。

主な輸血検査

血液型検査

ABO式血液型
 輸血にとって最も重要な血液型です。
 安全な輸血を行うために、同じABO型の血液を選んで輸血します。

Rh式血液型
 Rh式血液型には、大きく分けてD・C・c・E・eの5つの抗原があり、D抗原を持っている人をRh陽性、持っていない人をRh陰性と呼んでいます。
 Rh陰性の人にRh陽性の血液を輸血すると、輸血副作用を起こすことがありますので、Rh陰性の血液を選んで輸血します。日本人のRh陰性の割合は、約200人に1人となっています。

不規則抗体検査

不規則抗体検査とは、血液の中に特殊な抗体があるかどうかを調べる検査です。
安全な輸血や適合血の確保、血液型不適合による新生児溶血性疾患の予知と対策に重要な意義を持ちます。
また、不規則抗体は過去の輸血や妊娠等により持つことがあります。
輸血副作用を起こす可能性のある不規則抗体を持つ場合は、その抗体と反応しない血液を選んで輸血します。

交差適合試験

輸血用血液と患者さまの血液との間で抗原・抗体反応が起こるかをあらかじめ試験管内で検査し、溶血性輸血副作用を防止し、輸血の適合性を確認する検査です。