私たちは、常に細菌やウイルスなどの微生物と共存して生きていますが、免疫力が低下した時や微生物の病原性が強い時などは、感染症にかかることがあります。
主に一般細菌(O157を代表とする食中毒の原因菌など)や抗酸菌(結核菌など)検査、病原菌に対しての抗生物質の効果、遺伝子検査、院内感染対策や環境検査等を行っています。
喀痰、尿、胆汁、胸水、腹水などの臨床材料から病気の原因菌を特定します。
結核菌は一般細菌と比べて細胞分裂の速度が遅いため、目に見える大きさまでに増殖させるには時間がかかります。そのため最大で8週間培養しています。
本来、細菌検査は相手が生き物なので検査結果が出るまでに時間がかかりますが、下記のような微生物に限っては30分程度で結果を報告しています。
〔髄膜炎起炎菌・A群溶連菌・インフルエンザウイルス(A型・B型鑑別可能)・ロタウイルス・アデノウイルス・RSウイルス〕
細菌やウイルス、結核菌群などの遺伝子検査を全自動解析装置によって行っています。
毎月1回開催される院内感染対策委員会にMRSA、セラチア菌及び各薬剤耐性菌についての報告を行っています。また、年1回職場の環境検査も実施しています。