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生理検査

2階26番受付

生理機能検査は患者さんに接して行う検査の事をいいます。患者さんの体に様々な装置を付けて直接情報を得る検査です。生理機能検査室では1.循環機能検査・2.呼吸機能検査・3.脳波検査・4.神経機能検査・5.超音波検査を実施しています。

1.循環機能検査

心電図(標準12誘導心電図、運動負荷心電図、ホルター心電図)、血圧脈波検査を実施しています。

標準12誘導心電図

心臓の電気的な動きを調べる検査です。不整脈や心筋梗塞、心筋肥大等の診断に有用です。心臓からの電気信号を記録しているだけなので、痛みやしびれを伴うことはありません。検査時間は2~3分です。

運動負荷心電図

階段の上り下り(マスター2階段負荷検査)やベルトコンベアー上を歩き(トレッドミル検査)、心臓に負荷をかけた状態で心電図を記録します。運動した時にあらわれる心臓の異常を調べます。潜在的な虚血性心疾患の有無や重症度、不整脈評価等の判定に有用です。検査時間は15~20分です。

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ホルター心電図

胸部に携帯型心電計を装着し、日常生活中の心電図を24時間記録します。短時間の心電図では捉えにくい、狭心症や不整脈の発作時の心電図変化を検出したり、不整脈に対する薬効評価に有効です。

長時間ホルター心電図

従来のホルター心電図では、24時間心電図を記録しますが、長時間ホルター心電図では、1週間記録を行います。24時間の記録では、捉えにくい頻度の低いイベントの検出が可能となります。

血圧脈波検査(ABI/CAVI)

両腕・両足の血圧を同時に測定し、下肢動脈の血管の硬さや狭窄の有無・重症度を調べます。高血圧・糖尿病・高脂血症・喫煙・肥満などで起こりやすい動脈硬化を評価することができる検査です。検査時間は10~15分程度です。

2.呼吸機能検査

肺の換気機能を調べる検査で、肺活量が代表的な検査項目です。肺機能スクリーニング検査、精密肺機能検査があります。呼吸器疾患などの評価や手術前の検査としても行われます。

肺機能スクリーニング検査

息を吸ったり吐いたりすることで、肺の様々な機能を評価する検査です。呼吸器疾患による呼吸不全の診断、重症度、治療効果の判定において重要な検査です。この検査は患者様の協力が不可欠です。検査時間は5~10分程度です。

特殊肺機能検査

通常の肺機能検査よりも詳しい肺機能の検査をします。検査時間は約1時間です。

アプノモニター(終夜睡眠ポリグラフ)

睡眠時無呼吸症候群の検査です。就寝前にセンサーを取り付け、睡眠中の呼吸、いびき、SpO2等を測定し、睡眠時の無呼吸の有無等を検査します。

3.脳波検査

頭皮上に電極を貼り付け、軽く目を閉じて楽にしていただき、脳から生ずる電位変動を記録します。主として、てんかん、脳血管障害、脳損傷などの診断、治療効果の判定において重要な検査です。

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4.神経機能検査

神経機能検査では誘発電位検査(ABR・VEP・SEP)・末梢神経伝導速度検査を実施しています。

誘発電位検査

弱い電気や音などで刺激を与え、それによりおこる脳や脊髄から検出される電位変動を記録します。誘発電位検査には、聴性脳幹反応(ABR)検査、体性感覚誘発電位(SEP)検査があります。

検査所要時間は検査内容によって異なります。

新生児聴覚スクリーニング検査(AABR)

眠っている赤ちゃんに小さな音を聞かせ、その刺激に反応して起こる変化をコンピューターが判断し、音に対して正常な反応があるかないかを調べる検査です。

末梢神経伝導速度検査

手や足の神経上で電気刺激を行い、興奮が伝わる速度を測定します。身体への影響はありませんが、電気による刺激が痛く感じることがあります。手根管症候群、糖尿病、腎不全などに伴う末梢神経障害を調べるための検査です。

顔面筋電図

口もとに電極をつけ、顔の表面から顔面神経を刺激して、筋肉の反応を波形として記録します。顔面神経麻痺の治療方針、予後の判定等に用いられる検査です。

表面筋電図

口もとに電極をつけ、口を動かした時の筋肉の反応を波形として記録します。表面筋電図は不随運動や脱力などが起きている筋全体の状態を把握する為の検査です。

5.超音波検査

超音波という人体に無害な音(人の耳には聞こえない高い周波数の音)を使用し体の内部を調べます。苦痛もなく安心な検査です。検査は体にゼリーをぬり、プローブ(探触子)を介して超音波を発信します。超音波は身体に害を与えることはないので、繰り返し検査を受けても安心で痛みも伴いません。検査時間は約15分~40分程度です。

○腹部領域(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓)○体表領域(甲状腺、耳下腺、顎下線、乳腺、体表面)○泌尿器領域(膀胱、前立腺、精巣)○血管領域(大動脈、下肢静脈、頸動脈)○造影超音波検査 ○心臓領域(経胸、経食道)を行っています。

検査の実際

上腹部や胸部、頸部にゼリーを塗り、プローブをあてて、超音波により描出された画像から臓器の大きさや構造、動き等を観察します。観察しやすくするため、呼吸や体位変換のご協力をお願いすることがあります。

腹部超音波

体表から体内の臓器に向かって、超音波を発信し、体内の臓器からはね返ってくる反射波を画像として表示する検査です。

主として、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱など実質臓器や脈管を観察します。

また、ソナゾイドによる造影検査も行っています。

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体表面超音波

主として、甲状腺、耳下腺、顎下腺、乳腺、下肢静脈など体の浅い部分を検査します。

頚部血管超音波検査

頚動脈内を観察し、血管壁の厚さや硬化の程度を検査します。

 

心臓超音波

心臓の形や動き、心筋の性状、弁の動き等を観察する検査です。心筋梗塞などの虚血性心疾患、弁膜症、心筋および弁膜疾患、先天性心疾患等多くの心疾患の診断に有用です。検査時間は20~30分です。

【注意事項】

食事:腹部の超音波検査

腹部の検査の方は絶食が必要です、泌尿器科受診の方は尿を溜めていただきます。

※午前予約の方…朝食は食べずに来院ください。
※午後予約の方…朝食は早めに軽くすまし、昼食は食べずに来院ください。
※のどが乾いた時は、お茶やお水を飲んでください。(薬はお飲みください)
※乳製品、ジュースは飲まないでください。

その他の超音波検査(乳腺・頸部・頸動脈・心臓など) は絶食の必要はありません。普段通りに食事をして下さい。

服装:ゼリーがつきシミになりやすい衣服(皮製品・絹など)の着用はご遠慮ください。

検査結果はリアルタイムに電子カルテに配信し、すぐに参照できるようになっています。

生理検査担当検査技師はなるべく患者さんに気持ちよく検査を受けていただけるように日々努力しています。