乳房(乳腺組織)のX線撮影のことで「マンモグラフィ」と呼ばれています。
乳房撮影は、乳房内の乳腺組織に出来る病変組織を描出する目的で行います。ただし、乳腺組織と周辺の脂肪など軟部組織とはX線の透過量の差が少ないため、専用のX線撮影装置を使用して撮影を行います。
マンモグラフィでは、しこりとして触ることのできないごく早期の乳がんも見付けることができます。
乳房を上下や斜入方向より撮影します。撮影の際は、乳腺組織を拡げて見やすくするためやX線の被ばくを減らすなどの目的で、乳房を挟んでうすく引き伸ばして均一に圧迫します。ただ圧迫したときに痛みを感じることがあります。
乳房は、排卵後から月経が始まる頃まで卵巣から分泌されるホルモンによって影響を受け、この時期は乳房がはって痛みを感じたりします。なるべくこの期間は撮影を避けて、月経から1週間くらい後の乳房がやわらかい時期に検査を受けることをおすすめします。
乳房X線撮影装置