徳島県病院局は、令和2年1月14日(火)から令和2年2月14日(金)にかけて、株式会社NTTドコモ四国支社と共同で、「5G(第5世代移動通信システム)」を活用した遠隔医療の実証実験を行いました。
新しい通信規格である「5G(第5世代移動通信システム)」は、「高速・低遅延・多数同時接続」が特徴で、高精細な映像をリアルタイムで遠隔地に伝送できるため、遠隔医療への応用が期待されています。
実証実験では、直線距離で約50km離れている県立中央病院と県立海部病院を5G回線で繋ぎ、糖尿病遠隔医療や、エコー検査装置、4K内視鏡などの医療機器を用いた遠隔医療、および救急現場における遠隔医療について、5G通信を活用して行いました。
より有意義な実証実験を行うため、両病院とNTTドコモが何度も打ち合わせを行い、診療内容や必要機器の確認を行いました。
ここでは、令和2年1月21日(火)に実施した、「糖尿病遠隔医療」の実証実験の内容について紹介します。
この日、海部病院では、患者さんにご協力いただき、内科・総合診療科の医師が撮影した患部の高精細な映像(4K)を中央病院に伝送し、中央病院の糖尿病専門医が映像を確認しながら診療支援を行いました。
実際に診療支援を行った中央病院の専門医からは、
「予想以上にきれいな映像が見られ、(遠隔でも)早期に皮膚病変を発見できるのではないかと感じた。」
海部病院の医師からは、
「言葉では表現するのが難しい皮膚などの所見を高精細な映像で伝えることができ、リアルタイムで専門医に相談しながら診察できるので、若手医師にとって非常にいいシステムだと感じる。」
また、協力いただいた患者さんからは、
「徳島市内まで行かずに専門医の先生の診察を受けられるのは非常に助かる。」
「対面と変わらず、安心して受診できた。」
などの感想をいただきました。
今回の実証実験の成果を活かし、「5Gを活用した遠隔医療」の有用性を十分検証してまいります。
令和2年1月14日(火)から令和2年2月14日(金)にかけて、株式会社NTTドコモ四国支社と共同で行いました、「5G(第5世代移動通信システム)」を活用した遠隔医療の実証実験について紹介します。
令和2年2月12日(水)、2月13日(木)、エコー検査装置や4K内視鏡などを用いた遠隔医療や、救急現場における遠隔医療の実証実験を行いました。
いずれも、海部病院の医師が撮影した検査映像や救急現場の様子を、中央病院の医師が確認し、診療支援や指示を行う内容となっています。
実際に診療支援を行った中央病院の医師からは、
「思っていた以上に映像が鮮明で、その場で見ているのと遜色ないぐらいだった」
海部病院の医師からは、
「臨床経験の少ない分野で、映像を通して専門医に見てもらうのは、医師にとっても患者さんにとってもメリットになる」
との意見がありました。
この度の実証実験では、実際の医療現場を想定した「5Gを活用した遠隔医療」の有用性を確認できましたので、今後は、実証実験の結果分析を踏まえ、県民の皆様が地域で安心して暮らすことができる医療提供体制の構築を目指し、十分に検討を進めてまいります。
徳島県の5Gを活用した取り組みのひとつとして紹介しております。