県においては、県を挙げて不祥事再発防止に取り組んでいる最中にもかかわらず、中央病院職員が公務員としてあるまじき収賄事件を起こし、これまでの病院局のみならず、県を挙げての不祥事再発防止の取り組みを水泡に帰してしまう深刻な事態を生じさせました。
病院局においては、地方公務員法第30条に規定する「すべての職員は、全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、且つ、職務の遂行に当たっては、全力を挙げてこれに専念しなければならない。」という服務の根本基準をすべての職員の共通の価値観及び行動指針として取り組んできたにもかかわらず、これに反する不祥事が発生したことは、誠に遺憾であります。
この報告書の不祥事根絶策は、病院局不祥事根絶会議の報告書案をもとに、全庁の不祥事根絶委員会や外部有識者の皆様からのご意見を踏まえ、策定したものです。
今回の不祥事根絶策は、「物品調達の見直し」、「職員倫理の確立」及び「組織体制の充実」に加えて、決められたことを遵守し、取組みの徹底を図るため、無通告の特別調査や随時観察を実施することとしています。
病院局職員一人ひとりが、今回の不祥事を「組織存亡の危機」であると厳粛に受け止め、今後、病院局一丸となって、「絶対に不祥事を根絶する」という強い決意で、この報告書の不祥事根絶策を速やかに実行し、不断の努力により取組みを徹底していきます。