当院は、平成27年度に厚生労働省より「地域がん診療病院」に指定されております。
平成26年8月の新病棟開院と併せて、徳島県内の公立病院では初の緩和ケア病棟を開設いたしました。また、リニアックを用いた「放射線療法」を開始したことにより、従来の手術、がん薬物療法に加えて、「放射線治療」「緩和ケア」を提供できるようになりました。がんに対する「集学的治療」が可能となったことを契機に、包括的ながん診療体制をさらに強化していきたいと考えています。
がんの治療中には、時期に関わらず、「身体的苦痛」や「精神的苦痛」などが現れます。 これらに対して、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士など全ての職種で対処し、患者さんとご家族が出来る限り安らかに過ごせるように尽力いたします。
がん薬物療法は年々新薬が増えています。個別化治療として、遺伝子解析を利用した分子標的治療や免疫チェックポイント阻害薬による治療が増えています。このことにより、生存率の向上や生存期間の延長が得られています。
様々な副作用に対する支持療法も進歩してきています。副作用症状を減らして、安全に治療を受けることができるよう、がん薬物療法専門の看護師や薬剤師を配置して、専門の部屋(化学療法室)を設置しています。
当院では、外来化学療法室を開設後、年間700件以上のがん薬物療法(抗がん剤治療)を施行しています。また、地域がん診療病院として平成26年から放射線治療も開始し、がんの集学的治療が可能となり、がん薬物療法は増加しています。
がん薬物療法は、年々新薬が増え治療効果が期待されています。また、様々な副作用に対する支持療法も進歩してきており、がん薬物療法は複雑化しています。
がん薬物療法を受ける患者さんとご家族が、治療を納得してかつ安全に、そして少しでも苦痛を少なく治療を受けられるよう、医師や薬剤師、看護師など多職種で協働して患者さんを支援しています。
がんの根治・症状緩和を目指し、平成27年2月から治療を開始しています。
画像誘導放射線治療装置(IGRT)により、高精度な照射が可能です。徳島県立中央病院および徳島大学病院の専門医が診療し、遠隔治療システムを介して徳島県立中央病院と整備して連携を行っています。
緩和ケアは、がんやそのほかの症状緩和が必要な疾患の身体症状や、精神的・社会的・霊的な症状緩和を行うケアです。患者さんのみではなく、ご家族もケアを受けることが可能です。
緩和ケアは時期や場所を問わず、下記の場所で受けることができます。