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医療安全に関する臨床指標(令和4年度)

概要

当院では、患者の医療安全のためすべてのインシデント・アクシデント報告を行い、医療安全管理委員会及びセーフティ・マネージメントチームで分析・検討するとともに、実践された対策の評価を行い再発防止に努めています。

令和4年度の状況

令和4年度に発生したインシデント・アクシデント報告件数は1249件であり、令和3年度に比べてわずかに増加しています。

行為別分類では、「与薬・処方」「転倒・転落」「ドレーン・チューブ類の管理」が例年と変わらず上位を占めています。

医療安全センターでは、これらの報告を受けて以下の対策を強化しています。

  • 与薬・処方患者間違い防止のために「患者さんにフルネームで氏名を名乗ってもらう」こと、「リストバンドや患者認証システムの活用」の徹底に努めています。また同姓同名の方やよく似たお名前の方がおられるため、投薬前に繰り返し氏名を名乗って頂くことをお願いしています。引き続き、患者間違い防止のためにご協力をお願いいたします。

インシデント・アクシデント報告件数について

行為別分類

インシデント報告件数(件)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
与薬処方 239 296 305
調剤製剤 25 25 38
ドレーン・チューブ類の管理 116 128 174
医療機器の操作 14 35 24
治療・処置 6 19 9
手術 15 15 9
検査 40 57 56
実施に関する事項 21 32 37
患者管理 52 165 129
指示 54 59 75
誤嚥・誤飲 1 0 2
転倒・転落 175 190 193
怪我 0 5 4
無断離院・外出外泊 4 2 1
自傷殺・他傷殺 0 0 0
配膳 30 26 13
消毒・清潔操作 2 2 1
放射線 5 9 7
コンピューター 9 5 2
施設構造物 3 1 0
その他 44 110 127
合計 855 1181 1206
アクシデント報告件数(件)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
与薬処方 10 1 9
調剤製剤 0 0 0
ドレーン・チューブ類の管理 14 3 1
医療機器の操作 1 2 2
治療・処置 6 6 8
手術 7 3 5
検査 0 1 0
実施に関する事項 0 0 0
患者管理 2 3 5
指示 1 0 0
誤嚥・誤飲 1 1 2
転倒・転落 9 15 9
怪我 0 1 2
無断離院・外出外泊 0 0 0
自傷殺・他傷殺 0 0 0
配膳 0 0 0
消毒・清潔操作 0 0 0
放射線 0 1 0
コンピューター 0 0 0
施設構造物 0 0 0
その他 0 0 0
合計 51 37 43
合計報告件数(件)
令和2年度 令和3年度 令和4年度
与薬処方 249 297 314
調剤製剤 25 25 38
ドレーン・チューブ類の管理 130 131 175
医療機器の操作 15 37 26
治療・処置 12 25 17
手術 22 18 14
検査 40 58 56
実施に関する事項 21 32 37
患者管理 54 168 134
指示 55 59 75
誤嚥・誤飲 2 1 4
転倒・転落 184 205 202
怪我 0 6 6
無断離院・外出外泊 4 2 1
自傷殺・他傷殺 0 0 0
配膳 30 26 13
消毒・清潔操作 2 2 1
放射線 5 10 7
コンピューター 9 5 2
施設構造物 3 1 0
その他 44 110 127
合計 906 1218 1249
転倒・転落について
令和2年度 令和3年度 令和4年度
転倒・転落(件) 175 205 202
転倒・転落率(‰) 3.75 4.7 4.49
アクシデント(件) 9 15 9
アクシデント率(‰) 0.19 0.34 0.2

指標の計算式

  • 転倒・転落件数1年間の延べ入院患者のうち転倒・転落した患者数

用語解説

「インシデント」は、事故に繋がりかねない医療行為を未然に防げた例や、実施されたが結果的に患者に障害や不利益を及ぼさなかった事象、日常診療等で起こりそうな医療事故に事前に気づき対処できた事例をいう。「ヒヤリ・ハット」事例とも呼ばれる。

「アクシデント」は、医療事故と言われ、医療の過程で起こる予期せぬ出来事により、患者に何らかの障害をもたらす事例をいう。

行為別分類

  • 実施に関する事項指示された事項の実施忘れなど