がんの治療を目的とした放射線治療です。放射線の効果が高いとされるがんや小さながん病巣、手術が困難な部位のがん治療に用いられます。
骨転移による痛みや脳転移による神経症状の軽減、腫瘍による気管、神経などの圧迫改善、腫瘍からの出血止めなどを目的とした放射線治療です。放射線治療により、患者さんのQOLが高まる可能性があります。
手術前に放射線治療を行うことにより、がんを小さくして手術しやすくする目的の放射線治療です。
手術後に手術で取りきれず残ったがん細胞に放射線治療を行うことにより、がんが再発する確率を低下させる目的で放射線治療は用いられます。
がんの治療後に、将来的に転移しやすい部位に対して予防的に放射線を照射することがあります。
当院の放射線治療装置で使用できる放射線のエネルギーは、 エックス線が4,6,10MV(メガボルト)、電子線が4,6,9,12,15MeV(メガ電子ボルト)であり、病巣の深さに応じたエネルギーを選択することが可能となっています。 また、本装置はエックス線管球とフラットパネルを装備しており、治療台に寝たままでエックス線写真やCT画像を撮影できるようになっています。 治療する直前に治療部位の画像を取得し、その場で位置のズレを補正することにより、より適切な位置で治療を行うことが可能となります。 これにより、正常組織の被ばくを低減することに繋がります。
治療計画時の画像と治療直前に撮影した画像を比較して放射線を当てる位置ズレを修正します。