この度、海部病院に勤務する堀太貴医師が「在宅医療」と「救急医療」について執筆した論文が、医学分野の世界的な学術雑誌「Palliative Medicine Reports」(在宅医療:インパクトファクター1.1※)及び「Journal of Clinical Medicine」(救急医療:インパクトファクター3.0※)に掲載されました。
堀医師は、本県の地域医療を担う地域特別枠医師のひとりであり、令和4年4月から当院の常勤医師として、専門の血液内科学以外の一般的な内科疾患から、救急、在宅医療と幅広く診療に携わるかたわら、今回の「在宅医療」と「救急医療」分野の論文では、患者さんを後方視的に解析・検討し、臨床研究報告としてまとめられました。
過疎化が進む海部地域の中核病院として、当院が特に力を入れる「在宅医療」と「救急医療」の分野において、当院医師から、世界的な臨床研究論文が発表されたことは、医師の優れた着眼点、発想力と粘り強い努力の賜物であり、大変誇らしいことです。
今後とも、県民医療の推進に積極的に取り組んで参ります。
学術雑誌に掲載された論文がどれくらい他誌に引用されているかを示す指標であり、学術雑誌の各分野での相対的な「影響力」の大きさを測る指標の一つ。
(インパクトファクターの数字は、当該雑誌に掲載された論文が引用される回数の平均値を表す)
堀太貴先生は、徳島大学医学部を卒業して現在8年目です。徳島県立海部病院に赴任されて3年目を迎えています。先生のご専門は血液内科学ですが、当院では専門以外の一般的な内科疾患、救急、在宅医療と幅広く精力的に診療されています。今回の「在宅医療」と「救急医療」の分野での論文はいずれも当院の患者さんを後方視的に解析し、検討した臨床研究報告です。過疎地域の地域中核病院で、専門性の高い医療も必要ですが、まず優先的に当院が取り組んでいる「在宅医療」と「救急医療」の分野で世界的な臨床研究論文が生まれたことは、先生の優れた発想力と粘り強い努力の賜物と思います。当院だけでなく徳島県立病院にとって、大変に誇らしいことです。両論文とも世界的な雑誌であり、在宅医療のPalliative Medicine Reportsはインパクトファクター(IF)が1.2、救急医療のJournal of Clinical MedicineのIFが3.0と、両者とも世界的にトップクラスの雑誌です。まさしく、海部病院から世界に発信したと言えます。堀先生、誠におめでとうございました。先生のこれからのさらなる飛躍を祈念しております。
徳島県立海部病院 副院長 影治照喜