医療安全管理研修は、各部署のリーダーが参加し,医療安全についての知識を深めてもらうことが目的です。
1回目はRCA分析について学び、グループワークでなぜなぜ分析を行います。
2回目は、事例課題について個人ワークで行ったRCA分析を基に、PCA分析のグループワークを行います。
出来事流れ図作成、なぜなぜ分析、因果関係図完成、根本要因確定、そして対策立案まで行います。グループ発表により全体共有し、意見交換にて思考を深めます。
研修者の声として「グループワークにより,分析対策の色々な方向性が見えてよかった」「部署でも取り組み今後の対策や評価につなげたい」などがありました。
RCA分析の知識を習得することで、インシデント事例の分析ができるようになります。自部署での実践や医療安全意識の醸成に活用できる研修になっています。
患者さんの意志が尊重され、患者さんや御家族にとって最善の意志決定することができるような支援を目指し研修を行っています。
1回目は、意思決定支援での看護師の役割について講義を受け、今までに経験した意思決定支援の場面を思い返し、個人ワーク、グループワークを行います。
2回目は、「もしもの時」のためにACP(アドバンスケアプランニング)の冊子を自分や家族に実際に用いた結果についてグループで話し合い、看護師としてどのような患者へACPを手渡すのか、ACPを用いての支援が可能かについても議論します。また、意思決定支援能力を評価する方法について、模擬患者で意思決定を構成する4つの要素(理解・認識・論理的思考・表明)をもとにグループワークをします。
様々な議論の中で、他の人の思いも知ることができ、個々の倫理観を高めるとともに、自身の看護観を振り返る機会になっています。
私たちは、退院支援における病院看護師の役割を理解し、医療の連携と看護の継続を行っていかなければなりません。そのためにも、訪問看護や在宅療養の実際を見学し、病院との違いを理解しておく必要があります。例年、徳島県内の訪問看護ステーションに協力を得て2日間の訪問看護実習も経験させていただいています。
実習後、急性期病院における退院支援について、自部署での役割を考え実践に繋げていくために、事例患者を基に当院看護師として何ができるのかを考えるグループワークを行っています。
患者・家族がその人らしく生きていくためにどのように支援していくか、そのような視点の気づきが得られる研修となっています。