がん看護専門看護師には、がんやがん治療によってもたらされる患者さんやご家族の苦痛を多角的に理解しながら、治療を継続・中止する中で生じるさまざまな問題や課題に対し、多職種と協働しながらQOLの視点に立った水準の高い看護を提供する役割があります。また、ケアに携わる医療従事者が抱える問題や課題を解決するための方法を検討していく役割があります。
主な活動内容
・がんの全ての時期における意思決定支援
・がんの全ての時期における症状緩和、セルフケア支援に向けた関わり
・患者さん・ご家族のケアを円滑に進めるための医療従事者などへの調整
・患者さん・ご家族の権利を遂行するための倫理的問題や葛藤の解決に向けた調整
・緩和ケアチームラウンド(毎週水曜日 入院中の患者さん対象)、がん看護外来(毎月第2、第4水曜の午前)
・緩和ケアの普及や知識向上のための研修会の企画開催、がん看護学発展のための研究活動
がん治療は日々進歩し、複雑化しています。患者さんやご家族は、がんやがん治療による副作用や不安と向き合いながら、自分らしく過ごすための治療や療養場所などの選択を迫られることがあります。がん治療のどのような過程にある方でも、患者さんの持つ力が最大限発揮でき、自分らしく過ごすための支援を、多職種と協働しながら行っていきたいと思っています。