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研修医の声

阿部先生は、1年次は内科や救急科を中心に研修を行い、2年次は三好病院を離れ、県内の協力型病院を回り研修に励んでいます。
2年目の研修医として、これまでの研修を振り返って思うことや今後の目標などを伺いました。

研修医の声

阿部先生の研修ローテート

一年次は、必修科目を中心に診療科を回りながら、月に4回ほど救急科の当直にも入り、医師としての基本的臨床能力の習得に励みました。二年次は、県内外の協力型病院を回り、様々な環境の中で経験を積んでいます。

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1年目の研修内容

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インタビュー

まず、研修を始める際に抱いていた目標や、三好病院を研修先に選んだ経緯について 教えてください。

私は、「患者が重症かどうかの判断ができるような医師になりたい」と考えていました。医師になって3年目からは、一人で患者を診察する状況が必ず出てくると思います。そのとき、その人を入院させて経過を見るべきか、帰ってもらって後日改めて受診してもらうべきか、あるいは他の先生や医療機関に相談するべきかを一人で判断しなければならないと考えたからです。

三好病院を選んだ経緯については、研修先を探していた時に三好病院のホームページで救急の受入患者数が年間7000人以上いることを知りました。また一次救急から三次救急まで幅広く受け入れているため、自分のイメージとマッチしていると思い、興味を持ったことが始まりです。

その後、実習で総合診療科を見学した際、人が少ない中で責任をもって判断を下す指導医の姿に感銘を受けました。研修医の人数も少ないので、指導医との時間を多く持てることや、様々な症例を経験できることも決め手になりました。

実際に研修を行ってみての感想は?

一年目は、内科や救急科、総合診療科を中心に研修を行いました。重症かどうかの判断を行うためには、患者とのコミュニケーションが大切です。しかし三好病院は高齢の患者が多いため、コミュニケーションをとることが難しい場合もあり、自分で検査して判断しなければならないことも多くありました。

ある日、救急科での研修中、強い胸痛を訴える患者さんが来ました。採血・心電図・胸部X線ではっきりした異常はなく、胸痛もおさまっていました。経過観察でも問題なさそうでしたが、ご家族から「家で『ぎゃーっ』って言ったんです」と聞き、明らかに何か問題があったようでした。致死的な疾患のうち、肺塞栓だけは否定できていなかったため、上級医と相談し、追加の検査を行うことになりました。下肢のエコーを行うと血管が閉塞しているところが見つかり、造影CTで肺塞栓と下肢の静脈血栓を見つけることができました。高齢の患者さんは、本人だけでなくご家族の話もしっかり聞くべきだと思い知らされた経験であり、致死的な疾患を見逃さなかったことで、自信にもなった症例でした。

何の疾患を疑い、どのような検査をするのか。自分で対処するべきなのか、専門の先生に診てもらうべきなのか。多くの選択肢を挙げ、その中から適切な判断を下す必要があります。まだまだ未熟な部分はありますが、そういった能力は身についてきたと思います。

周囲の医師から教わったことは?

総合診療科での研修中、指導を担当していただいた井内先生から学んだことは多いです。暗記するのではなく、論理的に考えることを教わりました。例えば、嚥下困難を訴える患者さんが来たとき、僕は内視鏡で見て、何か異常がないか見てみよう、くらいしか考えませんでしたが、井内先生は「眼や口が乾きませんか?」(シェーグレン症候群で唾液分泌不全を確認。)、「手を見せてもらえますか?」(爪を見て膠原病の可能性を確認。)、「夕方眼が開きにくいことは?」(重力筋無力症を確認。)など矢継ぎ早にスクリーニングとなる問診・身体所見の確認を行っていました。検査の大掛かりな機械が無くても見つけられる問診や身体所見をとても大事にしており、僕も常にそういった点を意識して診察しています。

また、同世代の若い先生とのつながりは大きいですね。文献で調べたことについて、どうですか、と意見を求めることはよくあります。また、文献に書いていないような小さな疑問でも、真剣に答えを考えてくれるので、印象に残っていることも多いです。

作業風景

今後挑戦したいことや、新しくできた目標はありますか?

子どもや女性を診られるようになりたいです。地域医療研修で小児科を経験した際に、子どもを診ることの難しさを知りました。コミュニケーションを取りづらく、成長度合いによって診察や検査の仕方も全然違います。それまでの自分の常識が通用しなかったので、衝撃を受けました。今後、小児科での研修も控えているので、自分の知識や経験の幅を広げていきたいです。

また、自分の身近な人が何か症状を訴えたときに、少しでも助けになれるような能力を身につけたいです。普段と違って様子がおかしい、食欲がないなどはとても大事な所見です。そう言われたときに、適切なアドバイスができるようになりたいですね。

最後に、学生の方々に向けアドバイスやメッセージをお願いします。

自分が研修に何を求めるかが明確にある人は、ひとまずそれに関する情報を収集した方がいいと思います。ネット、身近な人、見学先の先生などから話を聞くと、自分に合った研修先がより明確になると思います。
何から手をつけたらよいか分からない人は、まずは病院紹介のサイトを覗いてみるのがおすすめです。学生の皆さんが気になるような項目がまとめてあるため、病床数、救急の受入体制などから考えてみるのも良いと思います。

私もとても悩んだので、ぜひ悔いのないよう考えてみてください。応援しています。

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編集後記

阿部先生、研修でお忙しい中、インタビューにお付き合いいただきありがとうございました。
インタビューの中で、難しい専門用語などを素人の私にもわかるように教えていただきましたが、その際、言葉に悩みながらも、活き活きと嬉しそうに話される姿が印象的でした。
2年目に入ってから、様々な研修病院を飛び回り、三好病院に帰ってくるのは来年の3月です。多くの経験を積み、医師として大きく成長した先生に会える日を病院の皆で楽しみにしています。ガンバレ、阿部先生!!

掲載日 令和2年10月2日